2025/08/14 23:14
1. はじめに
「バンドTシャツって、正直ダサくない?」
SNSやネット掲示板で、そんな声を見かけたことはありませんか。確かに、バンドTシャツは人によっては「オタクっぽい」「子どもっぽい」と捉えられることがあります。
しかし、その一方でストリートや古着市場では、バンドTは長年にわたり人気アイテムとして愛され続けています。
この記事では、バンドTシャツがダサいと言われる理由を整理しつつ、おしゃれに着こなすためのコツ、そしてその魅力について掘り下げます。
批判派も擁護派も納得できるような視点で解説していきますので、最後までぜひお読みください。
2. 「バンドTシャツはダサい」と言われる理由(批判派の意見)
2-1. 音楽に興味がないのに着ると「にわか感」が出る
最大の批判理由のひとつがこれです。
本来、バンドTシャツはそのバンドのファンがライブやツアーを記念して購入するものでした。
しかし近年では、デザイン性の高さからファッションアイテムとして無関係な人が着るケースも増えています。
この「好きでもないバンドのTシャツを着ている」という状況に対して、一部の音楽ファンは敏感に反応します。SNS上では、
「そのTシャツの曲、1曲でも知ってるの?」
「バンド名だけで中身を知らないのは失礼」
といった書き込みも見られます。
おすすめ記事:【バンドTシャツを"にわか"が着ても良いの?論争】音楽系古着専門店のスタッフが出した結論
2-2. サイズ感やデザインが野暮ったく見える
多くのバンドTはライブ会場での販売を前提としており、万人向けのサイズやシルエットになっています。
そのため、ファッション的な観点から見ると「ボディラインがもっさり」「丈が中途半端」といった印象を与えることがあります。
特に身長や体型に合わないサイズを選ぶと、全体のバランスが崩れやすく、「おしゃれ」よりも「部屋着感」が前面に出てしまいます。
2-3. ライブ会場の「お土産感」が強い
ライブグッズとしての側面が強いバンドTは、どうしても「記念品」や「観光地のお土産Tシャツ」のような雰囲気を持ちます。
これが街中で着られると、「なんとなく浮いて見える」という印象を持つ人も少なくありません。
2-4. コーデがワンパターン化しやすい
ジーンズ+バンドT+スニーカーという組み合わせは鉄板ですが、その分、変化をつけないと「学生っぽい」「中高生の通学コーデの延長」に見えてしまいます。
特にモノトーン以外の派手色Tは、合わせ方を間違えると全体が雑多な印象になりがちです。
2-5. ネットやSNSでの具体的な声
・「そのバンド知らないのに着てるの、マジでダサい」
・「部屋着感がすごい。街中では着ない」
・「ファッションとしては子どもっぽい」
3. バンドTシャツをおしゃれに見せるコツ
3-1. サイズ感を意識的に選ぶ
おしゃれに見せる最大のポイントはサイズ感です。ジャストサイズならきれいめ寄り、オーバーサイズならストリート寄りと、方向性を決めやすくなります。
3-2. モノトーンや色味を意識したスタイリング
派手なプリントTは、ボトムやアウターをモノトーンでまとめると引き締まります。逆に白黒Tなら、ボトムにカラーを持ってくると映えます。
3-3. きれいめアイテムとのMIX
スラックスやテーラードジャケットと組み合わせると、バンドTのカジュアル感が程よく中和されます。足元も革靴やローファーにすると、より大人っぽく。
3-4. 古着・ヴィンテージTで差別化
ヴィンテージ市場では、90年代や80年代のツアーTが高値で取引されることもあります。色褪せやプリントのひび割れが味となり、既製品にはない雰囲気を演出できます。
3-5. 季節別コーデ例
・春夏:バンドT+デニムハーフパンツ+サンダル
・秋冬:バンドT+チェックシャツ+デニム

4. バンドTシャツの魅力
4-1. 音楽カルチャーをファッションで表現できる
好きな音楽やアーティストを服で表現できるのは、バンドTならでは。ライブ会場以外でもカルチャーを発信できるツールです。
4-2. アートワークやデザイン性の高さ
有名デザイナーやアーティストが手掛けたプリントは、もはやアートピース。バンドTは単なる服ではなく、視覚的にも楽しめる作品です。
4-3. 思い出やストーリーが詰まっている
初めてのライブ、仲間と行ったフェス——その思い出が詰まったTシャツは、単なる布ではありません。着るたびに記憶が蘇る「タイムカプセル」です。
4-4. 古着市場での資産価値
状態や年代によっては、高額で取引されることも。ファッションとしてだけでなく、コレクションとしての魅力もあります。
4-5. ファン同士のコミュニケーションツール
街で同じバンドTを着ている人に会ったら、思わず声をかけたくなる——そんな交流のきっかけにもなります。
5. まとめ
バンドTシャツは、着こなし方を工夫すれば「ダサい」から「おしゃれ」に変わります。
批判派の意見も確かに一理ありますが、ファッションは自己表現。大切なのは「自分が着たいかどうか」です。
クローゼットに眠っているバンドTがあるなら、この週末にでも袖を通してみてください。
自分だけの音楽とファッションの物語が、そこから始まります。