2025/07/13 18:12


ビートルズといえば、ジョン・レノンとポール・マッカートニーの最強タッグ。

この二人がタッグを組んで生んだ楽曲は、今なお世界中で愛され続けています。

でも、その「共作」とされる中にも、ジョン寄り、ポール寄りといったニュアンスの違いも…。ここでは、純粋な“相乗効果”を感じられる共作感の強い曲をランキング形式で10曲ご紹介!




第10位:The Word

『Rubber Soul』収録。リズム感とメッセージ性が絶妙に混ざり合ったファンク風ナンバー。ポールがコード進行を作り、ジョンが「ラブ(愛)」というテーマを主導。それをリンゴのファンキーなビートが支える。初期ビートルズには珍しい“スピリチュアルな共作曲”。





第9位:She’s Leaving Home

メイン作曲はポールですが、歌詞面でジョンの視点が大きく加わったことで「家を出る娘」と「親の心情」が交差する構造に。ストリングス主導の中、ジョンのバックボーカルが語り部的に効いていて、共作的バランスを感じます





第8位:Getting Better

ポールのポジティブなメロディと、「It can’t get no worse」と不意にかぶせるジョンのネガティブな視点。明暗が同居した構成はまさに2人の共作マジック。





第7位:I Want to Hold Your Hand

まさに**“向かい合って書いた”**とされる曲。ポールのキャッチーなメロディとジョンの荒々しいエネルギーがぶつかりあいながら調和。ビートルズがアメリカを制覇するきっかけとなった共作の象徴。





第6位:We Can Work It Out

サビはポール主導、ブリッジの「Life is very short...」はジョンによるもの。曲の中で温度差が明確に感じられる構成は、ジョンとポールの性格の違いをそのまま音楽にしたような一曲。





第5位:She Loves You

「Yeah Yeah Yeah!」のジョンのアイデアに、ポールの構成力とメロディセンスが合流。ヒット志向とひねりの効いた詞が見事に融合し、初期ビートルズ最大のスマッシュヒットに。





第4位:A Hard Day’s Night

タイトルはリンゴの言い間違いから生まれたもの。ジョンがメロディと歌詞を主導したものの、ポールがサビとコーラスで力強く補強。2人の声が絡むサウンドは、まさに黄金期ビートルズの象徴。





第3位:A Day in the Life

ジョンの内省的なパート(新聞記事ベース)と、ポールの日常描写(朝寝坊から通勤まで)を文字通り“くっつけた”共作。そこにフルオーケストラと轟音のラストを加えたことで、ロック史上屈指の実験作に。





第2位:Norwegian Wood (This Bird Has Flown)

ジョン主導のフォークナンバーに、ポールのアレンジセンスと構成力が深く介在。シタールの導入を含め、共同で方向性を練った実験的作品。





第1位:Help!

ジョンの心の叫びとして書かれた歌詞に、ポールがメロディラインとコーラスを加えて支えた。エネルギッシュな演奏の裏にあるジョンの弱さと、ポールの音楽的完成力のバランスが、共作の理想形とも言える一曲。




■まとめ

ジョンの陰とポールの陽。ぶつかり合うからこそ生まれた名曲たち。

共作とはただ一緒に作るだけでなく、「相手の欠けたピースを補うこと」でもある。そんな真の共作を体現してくれた2人の黄金期に、もう一度耳を傾けてみてください。