2025/02/05 12:45
20世紀の最も革新的なアーティストの一人、プリンス。
彼が生み出した楽曲の数々やその存在感は唯一無二であり、ジャンルを超えて数多くのアーティストに影響を与えた。
アメリカレコード協会によると、彼のアルバム売上は1億5,000万枚以上を記録し、数々の名曲を生み出したレジェンドとして語り継がれている。
この記事では特に初めてプリンスを聴く方や、プリンスの古着を知りたい方向けにポイントを解説していく。
目次
0.プリンスを一言で表すと
1.プリンス概要
2.ミネアポリス・サウンドとは
3.プリンスのここがすごい
-アルバム数、曲数、受賞数
-マルチプレイヤー(ギターはクラプトン以上?)
-究極のハードワーカー
-理念と「ラブシンボル」に隠された意味
4.必聴アルバムとおすすめ古着
5.まとめ
0.プリンスを一言で表すと
僭越ながら筆者がプリンスを一言で表すと、「自由であり続けた誇り高き表現者」である。
1. プリンス概要
プリンス(本名:プリンス・ロジャーズ・ネルソン)は、1958年にアメリカ・ミネソタ州ミネアポリスで生まれた。
幼少期から音楽に親しみ、10代で楽曲制作を始める。
彼の音楽は、ファンク、ロック、ポップ、R&Bを融合させた独自のスタイルで、キャリア初期から圧倒的な才能を見せつけた。
1978年、アルバム『For You』でデビュー。
その後『1999』『Purple Rain』『Sign o' the Times』など、時代を象徴するアルバムを次々とリリースし、一躍スーパースターへと駆け上がった。
2. ミネアポリス・サウンドとは
プリンスの音楽を語る上で欠かせないのが「ミネアポリス・サウンド」。
これは彼が生み出した、ファンクとロック、ポップ、エレクトロニックを融合させた音楽スタイルで、80年代の音楽シーンに大きな影響を与えた。
特に特徴的なのは、
・シンセサイザーを駆使した洗練されたサウンド
・タイトでグルーヴィーなドラムパターン
・ソウルフルなボーカルと官能的な歌詞
プリンスだけでなく、彼の影響を受けたアーティスト(ザ・タイム、シーラ・E、ジャネット・ジャクソンなど)によって、このサウンドは一大ムーブメントとなった。
3. プリンスのここがすごい
【アルバム数、曲数、受賞数】
プリンスは生涯で39枚のスタジオアルバムをリリースし、1,000曲以上の楽曲を制作したと言われている。
グラミー賞を7回受賞し、2004年にはロックの殿堂入りも果たしている。
特に『Purple Rain』は音楽史に残る名盤で、映画とサウンドトラックの両方が世界的にヒット。
彼の音楽キャリアを象徴する作品となった。
【マルチプレイヤー(ギターはクラプトン以上?)】
プリンスはボーカルだけでなく、ギター、ベース、ドラム、キーボードなど、ほぼすべての楽器をこなす天才的なマルチプレイヤーでもあった。
エリック・クラプトンが「世界最高のギタリストは?」と聞かれた際に「プリンスだ」と答えた逸話も有名で、そのギタープレイはテクニック、表現力ともにトップクラスだった。
【究極のハードワーカー】
プリンスはスタジオにこもり、一晩で複数の楽曲を完成させることも珍しくなかった。
彼は日々創作活動に没頭し、未発表曲も数千曲に及ぶとされている。
彼のストイックな仕事ぶりは、音楽業界の中でも伝説として語られている。
【「ラブシンボル」に隠された意味】
プリンスは契約問題でワーナー・ブラザーズと対立し、一時期「プリンス」という名前を捨て、「ラブシンボル(♂+♀)」と名乗って活動した。
これは、音楽業界の商業主義に対する反発と、アーティストの自由を守るための意思表示だった。
彼の理念は音楽業界に大きな影響を与え、後のインディペンデントアーティストの道を切り開いた。
4. 必聴アルバムとおすすめTシャツ
【必聴アルバム】
Purple Rain (1984) :代表作。ロックとファンクの融合が見事。

1999 (1982) :ミネアポリス・サウンドの象徴的アルバム。

Sign o' the Times (1987) :社会的メッセージと実験的サウンド。

Parade (1986) :エレガントで洗練された作品。

5. まとめ
プリンスほど創作意欲が高く、エネルギー溢れるアーティストはそういないだろう。彼から生み出された作品数は他のアーティストと比べても規格外に多く、またそのどれもが非常に高いクオリティを誇っている。
楽曲を通じて彼を突き動かした理念や衝動を感じることができれば、より深く彼を理解することができるかもしれない。また、古着からプリンスに入った方にはまず、『Purple Rain』から聴いてみることをおすすめする。