2024/11/02 14:18

ボブ・マーリーってどんな人?


“レゲエの神様”と呼ばれたボブ・マーリーは、なぜ今もなお多くの人に愛され続けているのだろう。今回は、彼の伝説的なエピソードや名言、人気のバンドTシャツを紹介する。


0. 目次

1.ボブ・マーリーとは?

2.伝説エピソード

3.名言

4.ボブ・マーリーの人気バンドTシャツ

5.まとめ


1. ボブ・マーリーとは?

ボブ・マーリーは、1963年から1981年にかけて活動し、レゲエを世界中に広めたジャマイカの伝説的なミュージシャンである。

彼のバンドThe Wailersは、当初スカやロックステディのスタイルで人気を集めたが、徐々にレゲエに転向し、その象徴となった。

音楽を通じて、政治、社会運動、そしてスピリチュアルなメッセージを広めたことで、世界中から愛され続けている。


~幼少期~

1945年2月6日、ボブ・マーリーはジャマイカ北部の小さな村、ナイン・マイルで誕生。

母のセデラ・ブッカーは地元の黒人女性、父のノーウェル・マーリーは白人で、イギリス海軍出身の年配の男性だった。

この異人種間の結婚は、当時の社会では非常に珍しく、ボブ自身も生涯を通じてアイデンティティの葛藤と向き合うこととなる。

ボブはわずか10歳のときに父を亡くし、母親と共にジャマイカの首都キングストンへ移住。彼らは貧しい人々が暮らすトレンチタウンという地域に住む。

この町はスラム街として知られていたが、音楽やダンスが絶えず、人々は厳しい環境の中でも生きる希望を失わずにいた。


~トレンチタウンでの成長と音楽の目覚め~

この貧困地域での生活が、ボブの音楽に大きな影響を与えたと考えられている。

幼い頃から周囲の仲間たちと一緒に地元の音楽に親しみ、スカ、ロックステディといった当時の音楽ジャンルにも触れていた。

彼の初期の友人の中には、後に 「ウェイラーズ」 として一緒に活動するバニー・ウェイラーやピーター・トッシュがいる。

また、トレンチタウンの生活を通じて、彼は貧困や不平等といった社会問題に対する意識を深めた。

「No Woman, No Cry」 の 「辛い日々の中でも、お互いに支え合い、希望を持とう」 という歌詞は、この地域での経験に基づくメッセージであると考えられる。


~音楽でアイデンティティを探求する旅~

ボブは、自らのルーツを探る中で、ジャマイカで急速に広まっていたラスタファリ運動に影響を受けた。

これは、アフリカン・アメリカンの誇りとアフリカ回帰を唱える思想であり、彼にとって音楽と精神的信念を結びつける重要な軸となった。

彼の歌には、ラスタファリズムの教えを取り入れたスピリチュアルなメッセージが込められている。


2. 伝説エピソード

“暗殺未遂事件”

1976年、ジャマイカでの選挙期間中に政治的な対立に巻き込まれ、暗殺未遂事件に遭遇した。

それでも数日後には平和を呼びかけるコンサートでパフォーマンスを行い、「自分を止められるのは神だけだ」 と語ったと伝えられている。


“ワンラブ・ピースコンサート”

1978年、ジャマイカで政治的緊張が高まる中、ボブ・マーリーは 「ワンラブ・ピースコンサート」 を開催した。

公演中、彼は敵対する二大政党のリーダー、マイケル・マンリーとエドワード・シアガの手を握らせ、和解を象徴する歴史的瞬間を演出。

音楽が平和の架け橋になり得ることを世界に示した。


3.名言

“ Money can't buy life”

「お金では人生は買えない」


“Live the life you love. Love the life you live ”

「自分の生きる人生を愛し、自分の愛する人生を生きなさい」


“Emancipate yourselves from mental slavery ”

「心の奴隷から自分を解放せ」


“Judge not, before you judge yourself ”

「他人を裁く前に、自分を裁け」


“The greatness of a man is not in how much wealth he acquires, but in his integrity and his ability to affect those around him positively ”

「人の偉大さは富の多さではなく、誠実さと周囲に良い影響を与える力にある」


4. ボブ・マーリーの人気バンドTシャツ

◻︎バーニン(アルバム)

1973年にリリース。ボブ・マーリー、ピーター・トッシュ、バニー・ウェイラーの3人が在籍していたウェイラーしての最後のアルバム。

本アルバムには 「Burnin’ And Lootin’」 と 「I Shot The Sheriff」 などが収録されており、社会的・文化的なメッセージが表されている。


◻︎get up stand up(曲)

ボブ・マーリーとピーター・トッシュが作詞作曲し、1973年にリリース。

「満たされることを来世まで待つな、この地上で自由となり幸せになるのは権利だ」 の2節から始まる。


◻︎ボブ・マーリーの言葉

“ Live the life you love. Love the life you live ”

自分が好きなように生きて、他人にどう思われようと気にしない、という意味。


5.まとめ

ボブ・マーリーは、いちミュージシャンにとどまらず、社会や政治、スピリチュアルなメッセージをもった活動家でもあった。

彼の音楽は、今もなお聴く人々に愛と勇気、希望を与え続けている。